時間単価を上げるという発想が無い人
以前、知人との世間話の中で私が何気なく発したセリフ、
「働く時間って長いよなぁ…もっと働く時間を短くしていきたいな」
それに対し知人のその彼が返してきた言葉は以下である。
「え、働く時間減らしたら、お金減るよ?」 (真顔)
私の意図としては、人生において労働時間をなるべく短くし、
効率よく稼ぎを増やすことに努めていきたいということだったのだが、
彼には本来、時間単価(時給)を上げていくという発想そのものが無いのだと、愕然としてしまった。
まあ実際、世の中の大半の人が会社勤めや公務員など、ほとんど固定給のような形で人生を送っており、
それ以外にお金を稼ぐ手段がなかったり、模索しようともしていないのが当たり前なのかもしれないな。
だから、彼もあのような無思考なセリフを平気で真顔で言ってしまうんだろう。
言葉というのは本当に正直で、その人の信念や思考などが端々に現れるものだ。
彼は以前にも気に入らない会社の上司を論破したといったようなことを自慢げに話をしていたが、
このように私が知り得る限りの彼の言動を思い返しても、見栄っ張りな癖や、自分をよりスマートな人物に見せたがる性分が非常に感じ取れる。
今回のことも、何かもっともらしい一般論を言うことで相手(私)よりも自分が賢い存在であることを示したかったのかもしれないが、
私からは一般常識に囚われて、ずっと雇われ思考のまま現状を変える努力をせず漫然と過ごしているようにしか見えなかった。
ま、それはともかくとして、先に書いたように、みんな現在の当たり前とされている働き方、暮らしぶりに対し、何も疑問に思わないのだろうか?
時代的に、以前よりかは長時間労働を強要する企業への風当たりは強くなってきていると思うが、
それでも毎日決められた時間拘束されて、収入は大体みんなと一緒くらいか人によって多少違うといった感じだろう。
しかし、本当にそれが自分にとっての理想と言えるのだろうか、その生活でたった一度きりの人生が満足したものになるのだろうかと、私は大いに疑問を持っているし、可能性や理想を常に追い求めていきたいと思っている。