駆け出しエンジニア時代のJava認定試験
今からもう5、6年前、エンジニアとして働き始めて数ヶ月目の頃、Java認定資格試験を受験した。
今この記事を書いているときとちょうど同じ春に向かう季節、試験日まであと数日になったとき、追い込みで勉強していたことを思い出した。
当時も勉強のために通ったカフェの一角で、今もまた同じようにエンジニアとしてやるべきことに取り組めていることに、当時と今が地続きでいる感覚を持てて多少は感慨深い。
その時を思い返してみると、大人になってからあんなに勉強したのは初めてだったかもしれない。
20代も終わりに差し掛かろうとしていたとき、全くの未経験からITエンジニアの世界にチャレンジしてみようと思った。
ご縁あって就職した会社でJava開発の研修を受けさせてもらえ、Webシステム開発の基礎やJavaを学び始めた頃から資格試験の存在がすぐに気になった。
「資格を取ろう」すぐにそう思った。
何も持たないまま30代を迎えることに今思えば、その頃は漠然とした不安を抱えていた。
もちろん、仕事の能力や資格だけがその人自身や人生の全てではないことはわかっているけれど、習得していることとして形で見えるものが欲しかった。
そして何より、自助努力が出来ることを周囲に証明しアピールしたかったし、とにかくエンジニアとして仕事を早く任せてもらえるためにも信用を勝ち取ろうって思った。
それからは平日の業務終了後も、週末も欠かさず勉強をした。
結果、試験には無事受かることが出来た。
その資格取得自体に意味があったか、役に立ったかと言われると、正直わからない。
(Javaの仕事もうやってないし 笑)
試験の内容も、直接実務に役立たないようなものや、数年経ってからようやくわかってきたようなこととか、なんか色々あったと思うけど、もうあまり覚えていない。
その後も、IPAの情報処理技術者試験や他のベンダー資格とかいくつか受けて資格取ったけど、残念ながらこの業界、エンジニアが資格で評価されることはハッキリいってほとんどない。
ITエンジニアがスキルアップするためには実務を経験すること以上のものはないからだ。
けれど、僕の中ではあのとき本気でJava資格取得に向き合ったから、エンジニアとして大事な学習の習慣や時間管理、自己のモチベーション管理のノウハウみたいなものが手に入ったのかなって思う。
あのときの思いや熱意(自分で言うことじゃないけれど)があって、今もフリーランスでエンジニアをやっていけているのだと実感している。
ちなみに、同時期に同じ会社で僕と同じように未経験から中途入社した人たちはその試験に受からなかったし、彼らが今エンジニアをしているのかは知らない。(本当は試験を受けに行かなかったことも僕は知ってる)
本気でスキルアップして人生変えようって思ってエンジニアの世界に飛び込んだ。
死ぬ気でとまでは言わないけど、たったの数ヶ月、歯を食いしばってどうにかやり切るべきだ。
僕は本気でそう思ってたよ。
これは何も資格に限った話じゃないし、資格にこだわる必要なんか全然ないけど。
本気でエンジニア目指したいなら諦めずに継続する、自分を鼓舞してガッツを見せつけてやるスタンスが大事なんじゃないかなって。
いつかの僕みたいな駆け出しエンジニアの方の力になれたら嬉しく思います。
Fight!