LAMP環境構築マニュアル ④ PHP7.4 インストール編
目次
サーバーへPHPをセットアップ
前回までの内容で、ApacheとMySQLのセットアップが完了出来たので
今回は開発言語のPHP(7.4)をサーバーにセットアップしていきます。
環境: 「Conoha VPS」メモリ 512MB/CPU 1Coreプラン、CentOS 7.6.1810 (Core)、PHP 7.4.2
LAMPとは… 以下の要素の頭文字で構成するサーバー環境のこと
- Linux
- Apache
- MySQL
- PHP (今ここ)
SSHクライアントからサーバー接続して下記の手順を実行していきます。
PHP7.4をインストール
今回は本記事時点で最新のPHP7系のバージョンをインストールしていきますが、
CentOS7がPHPをインストールするために参照する※リポジトリが旧バージョンのPHPまでしか扱っていないため、
バージョン7系をインストールする場合はそちらに対応したパッケージをCentOSのリポジトリに事前に追加してやる必要があります。
※ yumコマンドでインストールするパッケージ情報を格納している場所のこと
5系など、古いバージョンのPHPをインストールしてしまった場合、
以下のコマンドでアンインストールが出来ます。
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$ sudo yum remove php* -y |
Remiリポジトリを追加する
CentOSをはじめRedHat系Linuxへ最新のPHPを提供するためのRemiというリポジトリをインストールし、追加します。
1. Remiリポジトリの公式サイトへアクセス
「Maintained Enterprise Linux (RHEL / CentOS / Other clones)」の箇所を探し、rpmパッケージのリンクURLをコピーします。
2. 下記リンクを右クリック(またはcontrol)しアドレスをコピーする
3. コピーしたURLを指定してインストールコマンドを実行
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$ sudo yum -y install http://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm |
Remiリポジトリを使用するための依存パッケージなど諸々インストールされます。
インストール完了後、
/etc/yum.repos.d ディレクトリを参照すると標準のリポジトリに加えてPHP7系をインストールするためのリポジトリが追加されていることが確認出来ます。
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$ ls /etc/yum.repos.d/ CentOS-Base.repo CentOS-Sources.repo epel.repo remi-glpi92.repo remi-php54.repo remi-php73.repo CentOS-CR.repo CentOS-Vault.repo mysql-community-source.repo remi-glpi93.repo remi-php70.repo remi-php74.repo CentOS-Debuginfo.repo CentOS-fasttrack.repo mysql-community.repo remi-glpi94.repo remi-php71.repo remi-safe.repo CentOS-Media.repo epel-testing.repo remi-glpi91.repo remi-modular.repo remi-php72.repo remi.repo |
インストールするバージョンの有効化
リポジトリへ追加確認出来たものから、最も新しいバージョン7.4系のPHPをインストールしていきたいので
それに対応するファイル「remi-php74.repo」の中身を編集します。
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$ sudo vi /etc/yum.repos.d/remi-php74.repo |
vi インサートモードに切り替えて、[remi-php74]の箇所のenabledの値を0から1に変更します。
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[remi-php74] name=Remi's PHP 7.4 RPM repository for Enterprise Linux 7 - $basearch #baseurl=http://rpms.remirepo.net/enterprise/7/php74/$basearch/ #mirrorlist=https://rpms.remirepo.net/enterprise/7/php74/httpsmirror mirrorlist=http://cdn.remirepo.net/enterprise/7/php74/mirror enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi |
ファイルの編集が完了したら、PHPのインストールを行っていきます。
PHPのインストール
1. インストール
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$ sudo yum -y install php |
2. インストール完了後バージョンを確認
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$ php -v |
有効にしたPHPのバージョンが確認出来ればOK
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PHP 7.4.2 (cli) (built: Jan 21 2020 11:35:20) ( NTS ) Copyright (c) The PHP Group Zend Engine v3.4.0, Copyright (c) Zend Technologies |
3. Webサイトを動かすために必要なライブラリをインストール
Webサイト、アプリを動作させるために必要となる以下のパッケージもPHP本体と合わせてインストールします。
(WordPressを動かすために必要なものも含まれます)
- php-mbstring(日本語を扱えるようにする)
- php-gd (画像を扱えるようにする)
- php-mysql (MySQLとの連携を実現する)
- php-pdo (PHPのPDOクラスを使用する)
以下のコマンドでまとめてインストール
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$ sudo yum -y install php-mbstring php-gd php-mysql php-pdo |
前回からここまでの内容でLAMP環境に必要な要素が揃ったので、
次回はアプリケーションを実際にサーバーへ配置して動作確認を行なっていきます。
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