MIPS(CPUの性能指標)について

MIPS (Million Instructions Per Second) とは

コンピュータにおいてCPUの性能指標のひとつであるMIPS(ミプス)の概要と算出方法を解説。

MIPSとは…

Million(百万) Instructions(命令) Per Second(1秒間)

上記の単語を構成する頭文字から取った単位で、意味が表すとおり
「1秒間あたりに何回(※百万単位)の命令を実行出来るか」を表す指標である。

この数値が大きいほど、性能の高いコンピュータ(CPU)であることを表す。

※大きな数値となるので百万(1,000,000)単位で表している。

MIPSの算出例

CPUがひとつの命令を処理、実行する際にかかる時間を元にMIPSを算出する。

(例)ひとつの命令の実行に2ナノ※秒かかるCPUの場合のMIPS

※ナノは1,000,000,000分の1を表す (10億分の1)

もとめ方: 「1秒間に命令ひとつ分がいくつ収まるか」

ひとつに2ナノ秒かかる命令は1秒間にいくつ収まるか

計算式は以下のように表せる

計算結果の500,000,000(5億)をMIPS(百万の単位)で表現すると500MIPS となる。

 

基本情報技術者試験 平成22年度秋期午前問題

(問)平均命令実行時間が20ナノ秒のコンピュータがある。このコンピュータの性能は何MIPSか。

ア: 5
イ: 10
ウ: 20
エ: 50

引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

こちらの問題にある「平均命令実行時間」は、「ひとつの命令にかかる時間」と解釈して先述の計算式どおりMIPSを算出することが出来ます。

平均命令実行時間が20ナノ秒
「ひとつの命令あたりの時間20ナノ秒」

答えはの50MIPS

先述ほどの算出例と比較して、ひとつの命令にかかる時間が10倍の20ナノ秒なのでMIPSは10分の1の50MIPSとなっている。

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