【基本情報技術者試験】データ転送時間の計算方法
目次
データ転送時間(伝送時間)を求める
基本情報技術者試験でデータ転送時間を求める問題の解き方を解説します。
ネットワークにおけるデータ転送に必要な時間(転送に必要な伝送時間)を計算して求めます。
基本情報技術者試験 平成24年度春期午前問34
10Mバイトのデータを100,000ビット/秒の回線を使って転送するとき,転送時間は何秒か。ここで,回線の伝送効率を50%とし,1Mバイト=10^6(10の6乗)バイトとする。
ア: 200
イ: 400
ウ: 800
エ: 1,600
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題
解説
問題文より、条件をピックアップする
- 転送したいデータ量: 10Mバイト
- 転送に使用する回線の速度: 100,000ビット(秒)
- 転送に使用する回線の伝送効率: 50%
問題の答えとして求める「転送時間(秒)」は、
データ量 ÷ 回線速度で求める事ができる。
問題の条件を当てはめる
10Mバイト ÷ 50,000ビット/秒
回線の伝送効率は50%なので、回線速度は100,000ビット(秒)の半分の50,000ビット(秒)となります。
(注意)単位を揃える
計算するためには両方の単位を必ず揃える必要があるので、
10Mバイトの単位をビットへ変換します。
1バイト = 8ビット なので、
10Mバイトは80Mビットへ変換できる
(単位を揃えて計算)
80Mビット ÷ 50,000ビット
= 80,000,000 ÷ 50,000
= 1,600秒
回答はエ:1,600となります。
基本情報技術者試験 平成30年度秋期午前問31
1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するために必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。
ア: 16
イ: 32
ウ: 64
エ: 128
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題
解説
こちらの問題は、回答として求めるものが「データを転送するために必要な伝送時間」と書いてありますが、
先ほどの問題でいう「転送時間」と同様に考えてOKです。
ですので、この場合もデータ量 ÷ 回線速度の計算を使って時間を求めます。
問題文より、条件をピックアップする
- 転送したいデータ量: 12Mバイト
- 転送に使用する回線の速度: 1.5Mビット(秒)
- 転送に使用する回線の伝送効率: 50%
問題文にある、「1.5Mビット/秒の伝送路を用いて」がそのまま回線速度ということになります。
「伝送路の伝送効率を50%とする。」も先ほどの問題と同様の条件となります。
12Mバイト(データ量)÷ ※0.75Mビット(回線速度)
※伝送効率 50%
単位を揃え忘れないように計算
データ量のバイトをビット単位に変換
12Mバイト = 96(12×8)Mビット
96Mビット ÷ 0.75Mビット
= 128秒
回答はエ:128となります。