読書マウントなんてしてないよ。
読書していない自分を正当化する残念な人
久々に会った友人と話をしたときのこと。
私がちょうどそのときに読んでいたお気に入りの本の話を彼にした。
面白いと思った点や、興味深いと思った理由など、私なりにその本をおすすめしたのだが、
それに対し、そのとき彼が以下のようなことを言葉で返してきた。
- 本を読むだけではなく、気付いたことを取り入れて行動しないと意味がない
- 世の中には読書マウントという言葉が存在し、読書をしていることで人にマウントを取ってはいけない
…。
私はその瞬間、思考停止してしまった。
その返しにとても違和感を持ったのと、彼のマインドセットに相容れないものを感じてしまったからだ。
私は「読書マウント」という言葉を知らなかったので、調べてみるとどうやらネット上の流行った(いわゆるバズり?)、自らの読書量や本の難易度などで相手を見下し、自分が優位であることを示すことを指す言葉らしい。
もちろん、彼の返してきたことの一部は正しい、私もその意見に同意している。
私はここ数年読書を習慣にすることで、人生が以前より良いものになってきていると実感しているし、読書によって得た知識を取り入れて実践してきたと自負している。
ただ、私はそのとき、その本を読んでいない彼を蔑んだ覚えはないし、
純粋にその本を好きな気持ちを語っただけと記憶しているが、彼の言っている「読書マウント」をしたつもりはない。
そのような発言を返すくらいならお互い社会人同士、彼からもおすすめの一冊くらい教えてくれたらよかったのだが。
もしかしたら、彼自身がそのとき読書をしていなかったことや、過去に読書をしても行動できなかったことが悔しくてそういう返しをしたのかな?
それとも、なんとなくネットで知った知識を披露することで自分を一枚上手に、賢く見せようとしていたのかはわからないけれど。
私は自分のお金を払ってその本を買って、読んで感じた面白さを自分なりの言葉で伝えたつもりだったのだが、ネット上の流行りに乗っかって文字通りマウントを取られたのは私の方だったのかもしれない。
本を読んでいない自分を棚に上げてはいけませんよ。
棚に上げるのはお気に入りの本だけにしましょうね。