バリューチェーン分析
バリューチェーン分析とは
経営戦略における、内部環境分析用のフレームワーク。
企業活動のどこで付加価値が付けられるか、業務プロセスのつながりや、どの過程が同業他社よりも優れているのか(劣っているのか)を分析する。
企業活動のうち主活動(主要活動)は購買、製造、出荷物流、マーケティング、サービスの5つに分けられる。
主活動
購買 | 製品を製造するために必要な資材を入手する |
製造 | 完成品である製品を製造する |
出荷物流 | 製品を顧客に届ける |
販売・マーケティング | 広告や実際の販売など |
サービス | 設置や修理など、いわゆるアフターサービス |
企業活動を,五つの主活動と四つの支援活動に区分し,企業の競争優位の厳選を分析するフレームワーク
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2021、令和3年)
応用情報技術者過去問題 令和3年春期 午後問2
問題文 ※一部抜粋
〔バリューチェーン〕
D課長は,バリューチェーン分析を行うこととし,まず,C社で行っている【空欄a】を作る活動について,調査・分析した。その結果,C社の諸活動は図1の一般的なバリューチェーンで表されることを確認した。
また,バリューチェーンの諸活動のコストも分析した。
なお,作られた総【空欄a】と,【空欄a】を作る活動の総コストの差が,【空欄b】となる。設問1
〔バリューチェーン〕について,本文中の【空欄a】,本文中及び図1中の【空欄b】に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。ア: 売上
イ: 価値
ウ: キャッシュ
エ: 顧客満足
オ: 差別化
カ: 製品
キ: マージン
解答: 空欄a 【イ: 価値】, 空欄b 【キ: マージン】
解説
・企業の【価値】を作る活動
・作られた総【価値】と,【価値】を作る活動の総コストの差が,【マージン】となる。
(マージンとは利益のこと)
バリューチェーン分析では企業が活動で得られた価値からそれを得るために要した総コストを現じたものが、マージン(利益)となる。