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書評「頭のいい人が話す前に考えていること」

書籍「頭のいい人が話す前に考えていること」を読んだ

書籍「頭のいい人が話す前に考えていること」を読んだので内容について、要約と個人的な感想を書きます。

コンサルタントでマーケティング会社の代表を務められている著者、安達裕哉さんという方が書かれたこちらの本は、人と人とのコミュニケーションにおいて「頭がいい人」とよばれる人の特徴や思考法、話す内容などが著者のビジネス上の実体験も交えながら書かれています。

本の内容と要約

この本は内容を第1部、第2部と大きくふたつの構成で分けられており、
前半の第1部では例えば、

など、「知性」と「信頼」が得られる人はどのような立ち振る舞いをする人なのかを具体的な例をもとに客観的な視点で説明されてます。

「信頼」と「知性」をもたらすための「7つの黄金法則」を満たすために取るべき行動や思考について書かれており、私たちの体験や境遇にあてはまりそうな事柄がピックアップされており、問題解決のためのベストな行い、マインドセットに気付くことができます。

「信頼」と「知性」をもたらす7つの黄金法則

  • とにかく〇〇するな
  • 頭のよさは、〇〇が決める
  • 人はちゃんと考えて、〇〇人を信頼する
  • 人と闘うな、〇〇と闘え
  • 伝わらないのは話し方ではなく〇〇が足りないせい
  • 知識は〇〇のために使って初めて知性となる
  • 承認欲求を〇〇側に回れ

※空欄は是非、書籍をお読みになって確認してください。

後半の第2部では題名を「一気に頭のいい人になる思考の深め方」とし、第1部での学びや気づきをベースに、より深い思考を行うための5つの方法について各章に分けて書かれています。

「信頼」と「知性」をもたらす5つの思考法

  • 「客観視」の思考法
  • 「整理」の思考法
  • 「傾聴」の思考法
  • 「質問」の思考法
  • 「言語化」の思考法

ここでも第1部同様、具体的な例やビジネス上発生し得るシーンなどが取り上げられており、私自身も出来ていなかった点や過去の誤った認識に気が付くことができました。

第2部の各章ごとで学べる上記の5つの思考法についての事柄のいくつかを紹介します。

第1章: 「客観視」の思考法

第2章: 「整理」の思考法

第3章: 「傾聴」の思考法

第4章: 「質問」の思考法

第5章: 「言語化」の思考法

個人的な感想

本書はコミュニケーションが必要なすべてのビジネスマンにおすすめできる本だといえます。

私のようにIT分野、エンジニア職におけるコミュニケーションでも、本書から非常に多くの事柄を取り入れて実践できると感じました。

この本を全体的に読んで、コミュニケーションにおいて「頭のいい人」とは、
他人目線を持つことや、相手の視点や状況に寄り添い、話す事柄を考えられることのできる人のことだと思いました。

「頭のいい人」と聞くと、学力や知的レベルの高い人、理論的で正しい主張をする人などが一般的なイメージかと思いますが、
そうではなく、相手の意見や立場に目を向けて問題解決に協力できる人こそが、他者が認める頭のいい人だということです。

賢いフリをしたがる人に辟易しています

もちろん知識があること、正しい理論を持ち合わせることは重要なことではありますが、
それらは他者のために使ってこそ価値を発揮するもので、相手の話の矛盾を指摘したり、相手の意見をさえぎって自分の正しさを主張することばかり考えていては、本書でも説明されている、他人が認める「頭のいい人」になることはできません。
(コミュニュケーションは勝ち負けや、決着をつけることが目的ではない)

表面的なテクニックだけを覚えても意味がない

また、よくある話し方のコツ、聞き方のコツなど表面的なテクニックや型をいくら覚えたとしても、根本的に考えることを行わなければ、それらは賢いフリにしかならず、
本当の意味で賢い人になることはできない点に書かれている部分がとても腑に落ちると感じました。

話し方、聞き方のテクニックも、もちろん大事ではありますが、それよりも他者は、問題を一緒に考え、解決を手伝ってくれる人を信頼するからです。

例えば、

人から何かものを買うという立場の場合、話し上手で商品の説明も論理的で明確だが、いまひとつこちらの気持ちや本心を汲みってくれていないと感じる営業マンと、
一方、口下手ではあるけれどこちらが求めていることを一生懸命聞き出そうとして、気持ちに寄り添ってくれる営業マンではおそらくほとんどの方が後者から買いたいと思うのではないでしょうか。

まとめ

最初に書いたとおり、本書はコミュニケーションが必要なすべてのビジネスマンはもちろん、
ビジネスシーンだけではなく、日常生活でも大いに役立てられる内容だと感じましたので、あらゆる人におすすめできます。

本書を通しての気づきや学んだ事柄を念頭において、自らの言動が必要な場面で「他者意識」「他人目線」と言えるものかどうか、心がけていきたいと思いました。

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